こんなこと言うとアレですが、別に起業でなくてもいいのです

社会保険労務士 高原祥子

私はMie女性起業支援室のメンバーですが、何が何でも「女性たちよ!起業せよ!」と思っているわけではありません。

これから必ずやってくる労働力人口の減少、そして、すでに起こっている人材不足により、少しずつですが「働き方改革」に真剣に取り組もうとする気運が高まっています。

たとえ働く時間は短くても、思い切り力を発揮できる会社、その結果出た成果をきちんと評価する会社が増えてくれば、子育てや介護などで時間的な制約のある人も、パートタイマー以外の働き方を選びやすくなるでしょう。

私は3人の子どもを育てながら、社労士として仕事をしています。

自分の経験から、子育てをしながら起業して良かったと思うことを3つお伝えします。

①子どもの行事予定に合わせて仕事の予定を調整できる

保育園の時は平日の行事はほとんどありませんでしたが、子どもが小学生になると、平日に学校行事が行われることも多くなります。

起業している場合、仕事の予定は自分で決めることができますので、お客様に迷惑をかけないために、子どもの予定も考えながら仕事の予定をあらかじめ調整しておくことができます。

②子どもに仕事をする姿を見せられる

仕事場が自宅や近所にある場合、仕事をしている様子を子どもに見せることができます。わが家の3歳児は、おもちゃの電話を耳にあて「はい、はい、かしこまりました。」と言って遊んでいます。

③子どもに仕事の話ができる

これは起業、正社員、パートタイマーなど、働き方に関わらず、働くお母さんなら誰でもできます。子ども達は親の仕事に興味津々で、「パパはどんな仕事してるの?」「ママは今日はどこで何をしてきたの?」と毎日質問されます。「働くこと」に良いイメージを持てるよう、これからも仕事で経験した色々なことを子どもに伝えていきたいと思っています。

最後に、起業の事業規模を問わず、仕事に本気で向き合っている「働くお母さんあるある」として、子どもが寝静まってから、夜中にごそごそと仕事をしている日も多いことを申し添えます。

お母さん、ファイト!!