“ヤスデ騒動”から感じた大切なこと

社会保険労務士 高原祥子

今回のコラムは、タイトルからも分かる通り、社労士業務とも起業支援ともほとんど関係がないお話です。ただ、仕事でも生活でも役に立つことかもなぁと感じたできごとでしたので、ご紹介したいと思います。

数週間前から、わが家ではヤスデが大発生していて、家のまわりだけでなく、リビングや階段、廊下などあちこちで2センチほどのヤスデ達がトコトコと歩いておりました。

そのことをFacebookに投稿したところ、たくさんの方が、ムカデ、アリ、くも、なめくじ、毛虫など(虫嫌いの方、すみません・・・)、ありとあらゆる虫にまつわるエピソードをコメントして下さいました。

その中で、一人の友人が「ヤスデは毒もないし、腐りかけの植物を食べてくれる分解者だから益虫なんだよ。私なら庭に戻すよ。」と教えてくれました。

それまで、家の中に入ってきた虫=やっつけるものと思い込んでいたところ、このコメントに「ほぅ。」と思った私は、家族にもそのことを教えてあげました。

そして、次の日ヤスデを見つけた時、それまでは「どきっ」としていたのが、なんだか少しだけかわいらしく見えて、それ以降は紙にのせて外に出すことにしました。

大人になると、自分が知っていること、見聞きしたこと、経験したことが全てだと思いがちです。考え方や行動を変えるのは、なかなか簡単なことではありません。

ただ、今回のことのように、「ほぅ。」と思えるアイデアや意見に出会った場合、

①「ほぅ。」「なるほど。」「そんな考え方もあるのか。」と思う。

②誰かにそのアイデアや意見を伝えてみる。

という2ステップを経て、ものの見方や自分の行動を変えることができる場合があります。

もし、「いまの自分を変えてみたいな。」と思っている方がいたら、参考にしていただけると嬉しいです。

なお、その友人からはもう一つ「ヤスデはカエルの餌になるから、カエルを飼うといいよ!」ともアドバイスをもらいましたが、それは私にはハードルが高すぎました。

無理なことは無理、と言う勇気も大切です。