【社労士の話】社会保険についての豆知識①

社会保険労務士 橋本 香菜子

「社会保険」という言葉を聞くと、皆さんはまず何が思い浮かびますか?
日常生活の中で「社会保険」という言葉が使われる場合、会社勤めの人が加入する健康保
険と厚生年金保険を指すことが多いように思われます。
間違いではありませんが、実際の意味での社会保険は、「医療保険」「年金保険」「介護
保険」の3つのことを指します。
これら3つの保険は、仕事をしている・していないに関わらず皆さんが日本で生活をして
いく以上は、必ず加入する義務がある保険になります。

「医療保険」とは、病気・怪我・出産・死亡の際に適用される保険です。
会社に所属している人は国が管轄している健康保険に加入し、自営業・パートアルバイト
、無職の人は市町村が管轄している国民健康保険に加入するのが一般的です。
「年金保険」とは、老後の生活・死亡・障害に対して適用される保険です。会社員は厚生
年金保険、自営業者などは国民年金保険に加入します。
「介護保険」とは、老化や障害のため介護を必要とする人に適用される保険で、障害の程
度に応じて訪問介護や介護用品のレンタルなどのサービスを受けることができます。
会社員、自営業者問わず40歳を超えれば介護保険に加入する義務が発生します。
それでは皆さんが個人事業主として起業された場合、これら3つの保険はどのように加入
する必要があるのでしょうか?
次回のコラムでは、起業した場合の社会保険加入について具体的に説明をしていこうと思
います。